2012年8月30日木曜日

Coro Anthèa & Renzo Vigagni - Cum novo cantico



[Artist]: Coro Anthèa & Renzo Vigagni (Website)
[Release Date]: 2011/11
[Genre]: Religious, Medieval, Gregorian, Organ, Improvisation
[CAT number]: [PAR005]
[Tracks]: 11 tracks (49:47)

今回紹介するリリースは間違いなく今まで紹介してきたリリースの中で特異なものになります。

今回紹介するのは、キリスト教な音楽です。(特に他意はありまへん!)パイプオルガン+女性コーラスという構成の音楽です。

どうやら解説文を読むところによると、Coro Anthèaというのがコーラス団で、Renzo Vigagni氏がオルガン奏者だそうです。コーラス団はすでに60以上のライブ、多様なコラボレーションを果たしており、確かにネットレーベルではなかなか聞くことができない立派な合唱っぷりであります。

Renzo Vigagni氏はイタリア出身の奏者で、イタリアのトレントの音大でピアノを、ボローニャの音大で電子音楽を学んだ方です。(解説文にそう書いてました!)このような経歴から、現代的な電子音楽を始めとするポップ、ロック、ジャズと並行してクラシック音楽にも造詣が深い人であります。

どこまで原曲であり、何処からが即興、アレンジなのかは、原曲もわからず、コーラスの歌っている言語もラテン語みたいな感じなのでさっぱりわからないのですが、おそらくオルガンがソロになったところに、ジャズ的要素な即興が垣間見れるのかと思います。

私がこのリリースを紹介する気になったのはもちろん特異性がありますが、なんといってもパイプオルガンの荘厳、重厚な音がしびれました。特に中世音楽っぽいコード進行を鳴らした時の音はかなり気持ちのいいモノがあります。即興的なパイプオルガンが奏でるメロディもかなりクールです。そういったものの上に透き通ったコーラスの声が響きわたっていてなんか、神聖な雰囲気だけど音に酔いしれてしまい、背徳感がありゾクゾクです。

録音環境はちょっとあとひと頑張り欲しいところですが、十分聞けるクオリティです。逆にいえば、どっかの教会で録音した生っぽさがあって良い味でてます。(実際にS. Maria Assunta Churchという教会で演奏されたものの録音だそうです。)

割りとストーリー的な展開もなんとなく感じるので、最初は順番に聞くといいと思います。最後の曲はかなり熱く、終わったあとに拍手が聞こえてきそうな感じです。

とりあえずちょっとダンス音楽とかに疲れちゃった日に聞くにはぴったりなリフレッシュメントです。マジおすすめします。


Preview: M5. Pueri Hebraeorum


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