2016年5月23日月曜日

Edo Nagano - Klimrim



Release Information
[Artist]Edo Nagano
[Genre]Techno, Electronica, IDM
[Release Date]Jan 18, 2016
[From]Self Released
[CAT number][###]
[Tracks]11 tracks (1:12:02)
[Price]Name Your Price


アーティスト名”Edo Nagano”という、なんとも”っぽい”日本出身?のアーティストによるセルフリリース”Klimrim”を今回は紹介。Netlabelismによるレビューによると本名Satoshi Ikedaと言う、Edo Nagano氏ですが、ぐぐってみても詳細は不明(どうやらNetlabelism自身は本人にインタビューしていた模様です。)…ただこのEdoとNaganoと言う、外人に比較的馴染みある単語を選んでいる感じはなんとも絶妙で、日本人による確信犯的な犯行のようにも見える…"Klimrim"というアルバムタイトルも造語のようで、色々と謎深いリリースです。

リリースの方はと言うと、反して比較的聴きやすく、基本に忠実なTechno/Electronicaな具合になっていて、Technoっぽかったり、Post-Rockぽかったりとします。そう言ったElectronicな音に対してメロディだったり使われている楽器からは”日本”を感じさせられ、合わさってとても人工的な情景に仕上がっています。ただ、人工的とは言っても、チープさは排除されていて、とても良く出来た”江戸のテーマパーク”みたいな感じがします(M6とかは”掛け声”が使われていて、如実にテーマパークのパレードを感じます)。

あとこのリリースで個人的に気に入ってるのがエモさ。かつてあった江戸に対して思い描いている感じが随所見受けられ、もはや歴史となってしまった過去に対しての鎮魂歌みたいなところがあります。例えばM4なんかは、反復されるリフのメロディがとてもエモい直球なテクノで、徐々に音が増幅されていくのが疾走感あり、アルバム序盤のピークを迎えています。

M8なんかも終盤を飾るにはもってこいの、透明感ある曲で、そろそろテーマパークの閉園を感じさせます。続くM9は僕の好きなエモいメロディラインで(Shako-Paniっぽい!)始まり、ゆったりとしたAmbientな曲で、さらに浄化が進んでいきます。M10で最後のお祭りがあったあと、ちょっとClassicalな音を多用した高揚感あるM11でクライマックスとなっています。

かつて栄華を極めた大都市、”Edo”をこのリリースを聴きながら思い馳せてみてはいかがでしょうか!


Tracklist


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